「日産自動車」が苦しい立場に追い込まれた
平成27年までの5年間に有価証券報告書にみずからの報酬を
実際より50億円余り少なく記載していたとして、代表取締役の
グレッグ・ケリー容疑者(62)とともに金融商品取引法違反の
疑いで東京地検特捜部に逮捕されました
ゴーン会長は日産の投資資金を流用し、ブラジルのリオ
から選ぶなどして会社側に購入させたとみられていますが
このうちレバノンの古い住宅を改築するため150万ドルを
支払うよう側近の執行役員にメールで直接指示していた疑
いがあることが関係者への取材で分かりましたレバノンの
住宅はおよそ10億円で購入されましたが、その後、改築費
用としてこれまでに7億円余りが支出されていたということです
カルロス・ゴーン前会長が逮捕された事件のあと、日産の役社
員がNHKのインタビュー取材に初めて応じ、「愛着のある会社
を食い物にされ、許し難い」と心情を語りました
また、日産とルノーの提携関係が日本とフランス
の産業協力の成功の象徴だとする認識で一致しました
フランス政府は、日産の株式の43%あまりを保有する
ルノーの大株主で、ゴーン会長の逮捕によって、
20年に及ぶ提携関係に影響が出ないか、懸念されています
昨年九月、日産で車の出荷前の検査を資格のない従業員が
行うなど検査をめぐる不正が次々に発覚した
今年11月、「日産自動車」が車の燃費や排ガスの検査
でも不正を行っていたことが明らかになりました
でも、日産は教訓を吸収しない、残念だ
今後は、日産が車の安全を第一に法令順守
と再発防止策を確実に進め
信頼の回復に努めてほしい